Yahooの変革

Yahoo!JAPANは、元々検索のみに特化していたGoogle(今では他サービスも多数導入していますが)に対して、各情報をメニューから階層型で追って調べていける、 Yahooカテゴリが日本国内では人気を博していました。

このYahooカテゴリは、一定の審査基準を通らないとサイトが掲載されないため、閲覧する側も質の高いサイトとして信用して閲覧でき、
また、載せる側も、サイト自体の質の高いことの証明として、掲載を希望するため、 必然的に国内ではYahooカテゴリ掲載がひとつのブランドのようになってきました。

そのため、Yahooカテゴリへの登録は審査を通るように、コンサルティングするサービス提供会社も現れるほどです。

また、前項Yahoo!JAPANとはでも解説しましたが、ポータルのつくり、情報の出し方等が、日本人の性格にも合い、長年国内検索エンジンシェアNo1を築いています(検索サイトとしてだったり便利なポータルとしてだったりで)。


シェア推移

ここ10年ほど国内検索エンジンシェアNo1を誇っていますが、一応他の検索エンジンも猛追をしているため、
ざっくりとではありますが、

10年前
Yahoo 60%  Google 35%  その他5%
現在
Yahoo 50%  Google 40%  その他10%

と、ちょっとずつではあるが、シェアが推移しつつある模様です。
なお、後述の検索アルゴリズムの移行(googleエンジンへの)事情から、
現在では、実質的に国内では、9割ほどのユーザーがgoogleの検索エンジンアルゴリズムによる検索結果を享受していることにはなります。


検索エンジンの変化

以前(2001年から2004年)は、もともとYahooはGoogleから検索エンジンアルゴリズムを提供されていました。
それが、米Yahooが、Yahoo独自の検索エンジンアルゴリズム

Yahoo! Search Technology(通称YST)

を2004年2月18日に開発・採用して、以来、Yahoo!(米YahooもYahoo!JAPANも)においてはこのYSTのエンジンが検索のアルゴリズムを決定付けていました。

ところが、2010年7月には、技術的な事情や業界事情から、Yahooは検索エンジンアルゴリズムの独自開発は断念し、 Yahooもgoogleの検索エンジンを採用すると発表され、2011年から部分統合、年末までにほぼ入れ替え。
ほとんど検索順位はgoogle・Yahoo同じものとなり(googleプレイスの影響等一部相違あり)、2012年現在ではほとんど同じ検索結果となっております。

元々日本ではYahooユーザーが多かったため(Yahoo6割google4割くらい)、SEO業者などはこの変更に苦慮している部分もありますが、
今後はこれが定番となるだけに、サイト構成等は、googleの検索アルゴリズムに合わせた規格にしていくのがSEO的には自然な流れと言えそうです。