Yahoo!JAPANとは

ほとんどの方がご存知とは思いますが、念のため解説を。

Yahoo!JAPANとは、アメリカに本社を置くYahoo!の日本法人ヤフー株式会社が運営するポータルサイトになります(米Yahoo!については別途Yahooとはにて解説しております)。

内容・サービスに関しては、アメリカ本国にあるYahoo!の日本語版となっています。
トップページ(www.yahoo.co.jp/)は、2009年(平成21年)現在1日平均19億のアクセス数を誇り、日本における検索エンジンとしては過半数のシェアを獲得しており(内訳は後述)、 他の各検索エンジンサイトを抑えて現在のところ業界トップの座にあります。

ただし、2010年9月以降からYahoo!独自の検索エンジンから、画面提供はYahoo!のもの(画面デザインや、スポンサー欄)ですが、検索アルゴリズム部分は、 Googleの検索エンジンへ徐々に移行されており、使用されている検索アルゴリズムだけで言えば、Googleのシェアが98%近くとなり、googleの検索エンジンアルゴリズムが日本で一番使われていることになります。

とはいえ、ニュースや天気、動画、ゲーム、メールサービス等、Yahoo!JAPANの独自サービスが多く、検索だけが目的でなく、各種コンテンツ利用をしたいユーザーからは国内では圧倒的な支持を得ています。

日本以外のYahooはほとんどの場合、米Yahoo!社が筆頭株主となっていますが、日本ではYahoo!JAPANのサービス開始当時、ソフトバンクが米Yahoo!社の筆頭株主だった関係もあり、2012年現在も、ソフトバンクグループが筆頭株主となっています。

そのためか、他国版のYahooのドメインが「~.com」であるのに対して日本版は「~.jp」で、また、利用者の登録情報も他国版と日本版では独立管理されており、
また、ほとんどの国のYahooは提供サービスは米Yahooと同じで、言語を各国対応版にしたのみであるのに対して、日本では、別途、Yahoo! BBなど日本独自のサービスを展開することもあります。


名前の由来

これは、Yahooとはでも説明しておりますが、
Yahoo!の名前の由来は「Yet Another Hierarchical Officious Oracle」(少し気の利く階層的でお節介なデータベース)の略だといわれている。

また、創設者のファイロとヤンは自分たちのことを「ならずもの」だと考えているので、「粗野な人」という意味がある「Yahoo」(『ガリヴァー旅行記』に登場する野獣の名前が由来)という言葉を選んだと主張している。

さらに感嘆符が付いていることに関しては「ヤッホー!」「やったー!」を意味する感動詞のYahooと掛けているとも考えられる。


検索エンジンシェア

以前から、検索エンジンの利用者シェアでは、

世界のgoogle
日本のYahoo

と言われてきました。
実際、2009年から2012年の市場の状況では、だいたい

世界
Google 65%  Yahoo 20%

日本国内
Yahoo 50%  Google 40%

と、なぜか利用者順位では、日本国内は、常に世界とは逆行してきました。
これは、日本においては、Yahooカテゴリが初期からかなり人気であったことや、
日本人の民族的な性格として、Yahoo!JAPANのトップページのように、最初からさまざまな情報(ニュースや天気、ゲームやメール等)が与えられていて、 そこから取捨選択できるような利用しやすいポータルが好まれたのかと想像されます。

※対して、世界の多くの人(特に効率重視のビジネスマンなど)は、シンプルに欲しい情報が得られれば、余計なものはいらない、という人が多いようで、まず検索欄のみが表示され、 検索結果の方に多彩に機能が盛り込まれていて、検索に特化しているGoogleが好まれるのかと。

検索アルゴリズムの変革

上記の通り、世界、および国内で、Yahoo、Googleとさんざんしのぎを削ってきましたが、 2010年7月から、Googleが検索エンジンアルゴリズムをyahoo!JAPANに提供することになりまして(米Yahooに関してはBINGとの提携)、 有料広告枠やプレイス登録の効果等で、表示順位や表示内容には、若干の違いこそあるものの、 検索結果の基本的な順位はほぼ同じになり、 日本国内におきましては、完全に検索エンジンのアルゴリズムのシェアは、ほぼ9割、Googleの検索エンジンアルゴリズムの影響下にあることになりました。